8月22日火曜日、いよいよラスベガスの町が熱くなってきた。コナー・マクレガーとフロイド・メイウェザーが土曜に行われる試合に向けたパレードに参加し、KO決着を約束した。メキシコのメディア『publisport』が報じている。
試合会場に到着したマクレガーとメイウェザー
帽子を目深にかぶり、金色フレームのメガネをかけた姿で会場に現れたメイウェザー。一方、マクレガーはスリーピースのスーツにネクタイを着け、ティアドロップ型のサングラスを身に着けて会場に到着した。それぞれ別々に会場についたのだが、土曜に試合が行われるアリーナの前とあって、数百人の観衆が二人を一目見ようと集まっていた。
短い間ではあるが、アリーナの出口へ向かう途中ですれ違った二人。 それぞれのボディーガードが二人の間に入り、一定の距離を保つようにしていた。とはいえ、もともと二人ともこの場でいざこざを起こすほどバカではない。そんなことをしたら土曜に行われる「歴史上最も儲かるかもしれない」試合が台無しになってしまうことを理解していたようだ。
インタビュアーに試合を楽しみにしているかどうか質問され、「いつもどおりの仕事だ」とそっけなく答えたメイウェザー。「人をなぐるのがオレの仕事なんだよ」と続けた。
一方、以前と同様に「2ラウンド以内にメイウェザーをノックアウトする」と宣言しているマクレガー。メイウェザーは体重とフィジカルコンディションのことでイラついている、と述べた。
「メイウェザーは体重とフィジカルコンディションのことばかりしゃべっている。あいつはそればっかりだ」とマクレガー。「ボクシングの神様に神頼みしているんじゃないか」と皮肉った。
まだ完売しないチケット
多くの人がこのプロモーションイベントを見るために集まったが、それでも人数は思ったほどではなかった。当日のラスベガスは非常に暑かったため、1、2時間外で二人の到着を待つのは厳しかったようだ。席によってはチケットはまだ販売中なのだがどれも非常に高額であり、Tモバイルアリーナにある3つのチケット売り場に行列ができることはなかった。
二人に支払われるファイトマネーの原資となるのは主にTVのペイパービューによる収入になる。事前の売れ行きからは、土曜の試合の売り上げは過去最高を記録するのではないかとも言われている。アメリカだけで5千万のテレビで視聴され、世界全体ではさらに数百万の視聴者がいる。
あくまで憶測ではあるが、この試合だけで、メイウェザーは200万ドル(2億円)、マクレガーは100万ドル(1億円)を手にすると言われている。
これまでのプロモーションは大げさすぎると批判されているが、試合をする両者は共に試合に集中しているし、土曜にはエキサイティングな試合を見せると意気込みを語っている。
「試合は12ラウンドまでいかない」とメイウェザー。
「早いうちに、たぶん1ラウンドか2ラウンドでノックアウトする」とマクレガー。
二人とも調整がうまくいったようで、試合を数日後に控える中、リラックスしながらも自信にあふれた表情をしていた。
試合は12ラウンド、ボクシングルールで行われる。UFCの王者はボクシングのプロキャリアがない。卓越したディフェンス技術を持ち、無敗記録を持つボクシングの元チャンピオンにどのように挑むのだろうか。