2024年には、凄腕のゲーマーたちがパリ・オリンピックに参加しているかもしれない。メキシコのメディア『publisport』が報じている。
ゲームがオリンピック種目に採用される?
大会組織委員会の共同委員長を務めるトニー・エスタンゲットが『The Associated Press』に語った内容によると、eスポーツ業界(主に対戦型のテレビゲームのこと)の代表者と協議を重ねている状況とのこと。 また、同時にゲームをオリンピックの種目に組み込むことが可能かどうか委員会内でも検討をしていることを明らかにした。
eスポーツは若い世代に人気
対戦型ゲームの大会やeスポーツの競技者数は非常に大きな規模になっており、とりわけ若い世代が多いことで知られている。すでにアジア大会でも同様の議論が始まっており、2022年の同大会では公式種目として認められる可能性があるという。
しかし、「どのゲームが五輪競技にふさわしいか」など、詳細については決まっていない。
来月にリマで行われる五輪委員会で、パリが正式に2024年の会場として決定される見込みとなっており、ライバルだったロサンゼルスは2028年の開催を目指す方針だという。
エスタンゲットは、eスポーツの分野で目覚ましい活躍を見せているプレーヤーは「アスリート」としても認められると考えている。もちろん、オリンピックの主催者として新しい世代を惹きつける種目を探していることも事実だ。
「私たちはこの件について真剣に考える必要がある。『これはオリンピックには関係ない』と安易に否定すべきではない」とエスタンゲットがロンドンでのインタビューに答えた。「若い世代がeスポーツに大きな関心を抱いていることは事実だ。しっかりと分析をして、彼らの立場に立って考える必要がある。若い世代との間に架け橋を設けることができるか考えるべきだ」と続けた。
2020年には採用されるか決定か?
2024年オリンピックの競技種目の選定は2019年からスタートする。その一年後に行われる2020年の東京オリンピックの分析結果も踏まえて、どのような種目を追加すべきなのか決定される予定だ。
「まだ時間はあるので、分析して、より詳細に検討をすすめることができる」とエスタンゲット。「リマでの委員会のあと、新しい関係者や有識者を交えて話をする予定だ。eスポーツをオリンピック種目として採用するかどうかは、遅かれ早かれ委員会が発表すると思う。今は委員会内で検討を進めている」と述べた。