当たり前だが、世界中で大ヒットを記録した作品に出演したとなれば、当然それなりの報酬が支払われることになる。その例に漏れず、いまやNetflixの代表作となったストレンジャー・シングスの出演者たちの待遇も、世界的な大ヒットを受けて、それにふさわしい契約内容に更改されたようだ。
アメリカのメディア『The Hollywood Reporter』によると、出演者たちは、来月4月23日から始まる予定の第3シーズンを前にして、いっせいに契約更改交渉の場を持ったのだという。
交渉の結果、彼らの出演料は皆そろって大幅にアップ。サッカーチームの契約内容によく見られるように、キャリアや役どころを考慮しておおよそ3段階に設定されたようだ。また、彼らの年齢によって、契約内容に多少の違いがあるのだという。
ギャラは一話当たり最高3700万円
ギャラが最も高いのは、主役級の出演者の中では年齢も高いウィノナ・ライダー(ジョイス)とデヴィッド・ハーバー(ジム・ホッパー)。彼らは物語の中では助演という役割ではあるものの、キャリアの長さを考慮され、一話あたり3700万円ほどの出演料が設定されたという。
その次のランクにあたるのが子役たちだ。ストレンジャー・シングスにとっては彼らこそが主役と言える出演者になる。フィン・ヴォルフハルト(マイク)、ガテン・マタラッツォ(ダスティン)、ケイレブ・マクロクリン(ルーカス)、ノア・シュナップ(ウィル)の4人は一話あたり2650万円ほどの出演料を手にすることになった。
気づいた人も多いと思うが、この中には主役の一人であるミリー・ボビー・ブラウン(イレブン)の名前がない。彼女は、物語の中でも中心的な位置を占める、主人公の中の主人公と言える役を演じている。上述のメディアによると、彼女は他の子役とは異なる内容の契約を求めたようで、ウィノナ・ライダーなどの大人と同じ3700万円から3200万円ほどの出演料を手にする契約を結ぶことで合意した模様。
残念ながらこの中では最低のレベルとなってしまったが、最後のランクにあたるのが、シリーズの中でティーンエイジャーの役を演じる役者たちだ。ナタリア・ダイアー(ナンシー)、チャーリー・ヒートン(ジョナサン)、ジョー・キーリー(スティーブ)は一話あたり1600万円ほどのギャラを手にすることになったという。
中には一話あたり1億円を手にするドラマも
大幅な出演料アップによって、ストレンジャー・シングスの出演者たちは、世界的な大ヒットを記録した作品にふさわしい、世界的にもトップクラスの出演料を手にするトップクラスの役者の一員となった。
とはいえ、現在最も出演料が高いと言われる「ビッグバン★セオリー」(一話あたり1億円)と「ゲーム・オブ・スローンズ」(一話あたり7500万円)の役者たちと比べるとまだまだ差があるのがエンターテイメントの世界。
今後のヒットによっては、ストレンジャー・シングスの役者たちも、トップ中のトップに近づくことができるかもしれない。