タランティーノにとってはこれで準備万端といったところだろうか。
タランティーノの次回作であるチャールズ・マンソン事件を題材にした映画に、盟友レオナルド・ディカプリオの出演が決定したようだ。タランティーノとディカプリオは2012年に公開された『ジャンゴ 繋がれざる者』以来のタッグ結成になる。この待望の次回作は、現在のところ、2019年の8月9日に公開されるのではないかと言われている。この日は、チャールズ・マンソンがシャロン・テートら5人を殺害した20世紀の犯罪史に残る事件からちょうど50年を迎える日だからだ。
タランティーノ、2019年公開予定の次回作
タランティーノは長い時間をかけて本作の構想を練っていたようで、昨年11月19日のチャールズ・マンソン死去のニュースに合わせて本作についてアナウンスをしていた。 タランティーノによると、1969年の夏に起こったチャールズ・マンソンと「ファミリー」と呼ばれる彼のカルト集団が起こした一連の殺人事件、また、それがきっかけとなって起きた北米でのカウンターカルチャー(サブカルチャー)の死をテーマにするつもりだという。チャールズ・マンソン事件の被害者には映画監督ロマン・ポランスキーの妻で当時妊娠8か月だった女優シャロン・テートも含まれており、衝撃的な事件として当時の世の中を騒がせていた。
ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらが出演か?
映画の具体的なストーリーはまだ不明で、ディカプリオがどんな役をやるのかも現時点では明らかになっていない。過去の実績から考えると、タランティーノの映画には多くの豪華スターが出演しており、今作でもブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、トム・クルーズ、アル・パチーノなどが出演するのではないかと噂されている。
まだ撮影日程は決まっていないそうだが、このチャールズ・マンソン事件を扱った作品がディカプリオにとっては久々の映画出演になる見込みだ。彼にとっては、2015年に『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー主演男優賞を獲得して以来のスクリーン復帰となる。この時以来、ディカプリオは魅力的な映画の出演オファーを待っていたそうだが、ついにタランティーノが彼の重い腰を動かすプロジェクトをオファーし、長い休暇に終止符を打つことになった。
チャールズ・マンソンとは?
チャールズ・マンソンは、1969年にロサンゼルスで全米犯罪史上に残る殺人事件を起こしたことで知られている。「ファミリー」と呼ばれる彼を狂信的に支持するカルト集団を率いて合計7人の人物を無差別に殺害した。その中には、映画監督ロマン・ポランスキーの妻で当時妊娠8か月だった女優シャロン・テートも含まれていた。
彼女は殺害当時、妊娠8か月だったこともあり、世間に大きな衝撃を与えた。
チャールズ・マンソン自身は殺害に直接的に関与したわけではなかったが、1971年に、殺人を指示した罪として、マンソン自身にも死刑判決が下された。しかし、その後カリフォルニア州で死刑が廃止されたことにより、マンソンの刑罰も終身刑に変更され、その後はカリフォルニアの刑務所に服役していた。そして、昨年2017年11月19日にカリフォルニアの病院で死去した。