アルゼンチンの新聞によると、インテルFWマウロ・イカルディのレアル・マドリードへの移籍を阻んでいるのは妻のワンダ・ナラのようだ。彼女が唯一の障害となっているとのこと。
元ミランの選手で現在はPremium Sportの解説をしているダニエレ・マッサーロは、レアル・マドリードがイカルディに興味を持っているという噂が流れた際にイタリアのメディアCalciomercato.itで次のように語り、移籍の噂は本当だと述べている。
「イカルディは来年ベンゼマの代わりにレアル・マドリードに移籍することになるよ」
レアル・マドリードがイカルディに関心を持っていることは、これまでも毎シーズンのように様々なメディアに報じられていることからまったくのウソということはないと思われる。しかし、ここにきて、イカルディの地元アルゼンチンのメディアは、この移籍話の唯一の障害となっているのがイカルディの妻ワンダ・ナラだと報じている。
アルゼンチンのメディアが報じたクラブ関係者の話によると、イカルディの代理人も務めるワンダ・ナラは夫のレアル・マドリードへの移籍に反対しているようだ。
イカルディの移籍金は100億円を超える見込み
イカルディとインテルが締結している現在の契約は2021年6月30日に期限を迎える。また、ガゼッタ・デロ・スポルトによると、仮に移籍が成立すれば移籍金は100百万ユーロ(約130億円)にのぼると予想されている。
アルゼンチンのロサリオで生まれたイカルディは、バルセロナのユースから2011年にイタリアのサンプドリアに移籍し、2013年からはインテルに活躍の場を移しており、今シーズンはキャプテンとしてこれまでリーグ戦14試合15ゴールと大爆発している。なお、インテルに移籍したときの移籍金は13百万ユーロ(約17億円)だった。
現在の年俸は4.7百万ユーロ(約6億3千万円)で、来シーズンは4.9百万ユーロ、その次のシーズンは5.1百万ユーロ、契約の最終年となる2020/21シーズンは5.3百万ユーロになる。それに加えて自身の肖像権使用量の半額はイカルディ自身が保有しており、その額がおよそ45万ユーロになる。
お騒がせの女、ワンダ・ナラ
ワンダ・ナラと前夫マキシ・ロペスの間に起きた問題はいまや知らない人がいないほど有名な話。マキシ・ロペスと結婚しているときに、地元アルゼンチンの同胞であるイカルディと不倫をしたあげく、ロペスと離婚をしてイカルディと再婚している。いわば妻を寝取られた形となったマキシ・ロペスはイカルディとは犬猿の仲になっており、過去には試合前の握手を拒んだこともある。
また、ワンダ・ナラは、今年の夏、母国アルゼンチンで行われた代表戦を見に行った際にアルゼンチンサッカー協会から差別的対応を受けたと彼らを非難している。彼女はプライベート・ボックス席を希望したのだが、アルゼンチンサッカー協会は彼女の要求を聞き入れず、結局一般客が隣にいる席で観戦させられたという理由だ。
加えて、最近では元夫のマキシ・ロペスから訴えられたことも明らかになっている。彼の電話番号や個人情報を不当にソーシャルメディアに公開したという理由だ。とはいえ彼女のほうもマキシ・ロペスが子供の養育費を払っていないと訴えており、もはやふたりの関係は泥沼になっている。
ワンダ・ナラはモデルとして下積み生活を送った後、2005年夏にキャバレーの芝居「Humor en Custodia」でデビュー。そして翌2006年にはディエゴ・マラドーナと関係を持ったという噂で世界的に名を売った。しかし、この噂に関しては彼女が言っているだけで、マラドーナは否定している。
2008年にはマキシ・ロペスと結婚したが2013年に離婚。この間にロペスとの間に3人の子供をもうけている。そして、2014年には現在の夫であるイカルディと結婚した。彼女は、イカルディと交際を始めたのはマキシ・ロペスと離婚してからだと主張しているが、一方でマキシ・ロペスは離婚前からイカルディと不倫をしていたと避難している。
イカルディのアルゼンチン代表召集については、あのマラドーナも「友人から妻を寝取るような人間を代表に召集するべきではない」と非難している。