ディエゴ・シメオネがアトレティコ・マドリードのオフィシャル・チャンネルで、2020年までの契約延長に合意した理由を語った。
インタビューは本拠地ワンダ・メトロポリターノにある、選手のユニフォームが飾られている部屋で行われた。
成長
「私が就任した2011/12シーズンからクラブは成長を続けている。私は常にクラブに大きな成長をもたらすチャンスを見ている。これまで私がクラブで過ごした時間を振り返ればわかってもらえると思う。クラブのスタッフ、クラブの選手、全員を信じている。それが持続的に成長していくための道だからね。皆が一丸となってクラブをより良い存在にしようと懸命に仕事をしている。経験のある選手に対しては若手のような熱意をもって接するし、若手の選手には経験を伝えて成長を後押ししているんだ。それが自分の熱意になり、モチベーションになる。とにかくあきらめずに続けていくことが大事なんだ」
誇り
「ひとつのクラブで長年仕事をするのは大変じゃないか、とよく言われるが、自分にはあてはまらないね。逆に『なぜだ?』という感じだ。選手たちはピッチの上でのパフォーマンスに責任を持つ。コーチたちはクラブを強くすることに集中する。そんなに難しいことじゃない。私は選手たちにも、クラブにも誇りを持っている」
ファルカオ
「2011/12シーズンのファルカオの驚異的な活躍を覚えているよ。クラブの財政状態はよくなかったから、彼をチームに残留させるのに非常に苦労をしたよ。クラブ一丸となって成長できたシーズンだった。クラブ、選手、私がひとつになれたね」
移籍
「サウール、グリーズマン、コケのうち誰か一人を放出する代わりに大金を手に入れることと、誰もチームから移籍させないことのどちらかを選べるのなら、自分は後者を選ぶ。彼らはみな特別な選手たちだし、まだまだこれから成長できるチャンスがある」
ペナルティ
「クラブに今夏は移籍禁止のペナルティを受けたと聞いたとき、クラブには今いる選手をだれも放出しないでくれとだけお願いした。そして、クラブは約束を守ってくれた。だから私たちは今ここにいるんだ。スタッフはそれぞれの場所で戦っている。自分たちはチームなんだ」
エネルギー
「いまはエネルギーに満ち溢れている。先日クラブと契約を更新して、クラブとの理解が深まったし、クラブのこれからの成長を見ているんだ」
不屈の精神
「監督として私がチームに与えられる最大のものは毎回のトレーニングをおいて他にない。常に最後のトレーニングだと思って取り組んでいる。たまに気を抜いている選手もいるが、常に明日はもっとよいトレーニングをしようと心掛けている」
最高の思い出。最低の思い出。
「最高の思い出はリーガを優勝したことだ。ずっとそれを望んでいたし、そのために仕事をしているからね。クラブは大きなリスクを背負って、そのシーズンの12月にソサとディエゴ・リバスを獲得した。彼らはシーズン後半戦に向けてチームを強化してくれる選手だった。あの決断があのシーズンの重要なポイントだったと思う。最低の思い出は何かって?チャンピオンズリーグの決勝で2回負けたことだよ。特に2回目だ。耐えがたい痛みだったよ」
スタジアム
「ドキドキしたり、不安になったり、楽観的になったり、信じられないようなことが起きたりする。スタジアムはそういうところだ。我々のスタジアムは最高だと信じている。熱狂的なファンに囲まれているからいつもプレッシャーを感じているよ」