ペップ・グアルディオラ、チキ・ベギリスタイン、フェラン・ソリアーノの３人がマンチェスターの街にカタルーニャ料理レストランをオープンすることが判明した。
シティの幹部たちがマンチェスターにレストランをオープン
マンチェスターの目抜き通りのひとつ「キング・ストリート」沿いに４月にオープンする予定だ。レストランの名前は『Tast Cuina Catalana』。「カタルーニャ料理を召し上がれ」という意味のカタルーニャ語だ。
３人は現在マンチェスター・シティの幹部として働いているが、元々は３人ともバルセロナで一緒に働いた同僚でもある。マンチェスター・シティの「バルセロナ化」の一環としてクラブに引っ張られてきたメンバーだ。プレミアリーグで首位を独走し、チャンピオンズリーグでも準々決勝に進出するなど、今シーズンは素晴らしい仕事をしている３人だが、やはり地元カタルーニャの味が恋しくなってきたのかもしれない。
ウェブサイト：http://tastcatala.com/
現在監督として働くグアルディオラ、そしてクラブの幹部として働くチキとソリアーノだが、今回のレストランの件は、イギリスで飲食店を経営する『Fazenda』グループの誘いから始まったようだ。このグループは、リーズ、リヴァプール、マンチェスター、エディンバラで「rodizio」というレストランを経営しているが、今回新たに「Tast Cuina Catalana」という新ブランドをマンチェスターに展開することになったという。
また、今回のオープンに合わせて、ミシュランで５つ星を獲得した一流シェフであるパコ・ぺレスをカタルーニャからスカウトすることにも成功。バルセロナの高級ホテル「アーツ・バルセロナ」にあるレストラン「Enoteca」、ジローナにある「Miramar de Llança」、そしてベルリンのホテル・ダス・ストゥーにあるレストラン「Restaurant Cinc」で実績を残すカタルーニャ料理界のトップ・シェフの一人だ。レストランのオープンを前に、ぺレスは次のようにコメントしている。
「レストラン”Tast”に携わるチームの一員として、マンチェスターのみなさんにカタルーニャ料理を味わっていただけることを大変楽しみにしております。」
どうやら、人気取りのために有名人の名前を借りただけの凡庸なレストランではなさそうだ。
グアルディオラたちのカタルーニャ料理レストラン「Tasta」
地元のメディア「マンチェスター・イブニングニュース」によると、新レストラン「Tast」の目標はミシュランの星などの賞を獲得することではなく、店を訪れたゲストたちに最高のカタルーニャ料理とドリンクを心から楽しんでもらえるような、ゆっくりといい雰囲気で楽しめる空間を提供することだという。
レストランは３階建てで、フロアごとに異なった雰囲気になるようにデザインされており、伝統的なカタルーニャ料理や複数人でシェアしやすいように小さなポーションに分けられた一口サイズの料理などが提供される。
「カタルーニャは、スペインとは違う文化やアイデンティティを持っています。このレストランをきっかけにして、みなさんにカタルーニャ料理のすばらしさを知ってほしいと思っています。パコ（シェフ）は一流の料理人で、レストランではペップ・グアルディオラのお気に入りの一皿も提供する予定です。カタルーニャの伝統的な味を守りながらも、現代風にアレンジした、イノベーティブな料理をぜひ味わっていただきたいです。」
レストランを運営する「Fazenda」グループのディレクターであるトーマス・マヌエルはこのように述べている。
近所にはユナイテッドでプレーするマタのレストランも
ペップ・グアルディオラ、チキ・ベギリスタイン、フェラン・ソリアーノが出資することになったこのレストランの近くには、実は他にも何件かのスペイン料理レストランがある。競合店の多い地域なのだ。そして、その中のひとつ「Tapeo and Wine」はマンチェスター・ユナイテッドでプレーするスペイン人選手ファン・マタとその父が２０１６年５月にオープンしたレストランだ。
図らずもスペイン料理レストランでもマンチェスター・ユナイテッドと相対することになったマンチェスター・シティ。今期のサッカーではシティが優勢だが、はたしてレストランではどちらが勝のだろうか？