アンドレス・イニエスタとえいば、バルセロナやスペインを代表するサッカー選手で、チャンピオンズリーグやワールドカップといったトップレベルの大会を制した経験を持つ超一流選手。これまでに手にしたトロフィーやメダルは、ひとつやふたつではない。
そして、この度、彼のメダル・コレクションに新たなひとつが加わった。
しかし、それはサッカー選手として獲得したものではない。ワイン好きとして知られるイニエスタは、7年前から故郷のフエンテアルビージャで、「ボデガ・イニエスタ」というワインを生産しており、母国スペインでも高く評価されている。このイニエスタのワインが、先日、日本の品評会でも見事にゴールド賞を受賞した。
サクラアワード2018を受賞した「ボデガ・イニエスタ」
イニエスタのワインが栄えあるゴールド賞を受賞したのは日本で開催されたコンペティション「SAKURA Japan Women’s Wine Awards 2018」。『日本のワイン業界で活躍する女性、延べ510名の審査員が、33カ国4,342アイテムのワインをブラインド・テイスティングにより審査』した、というワインを愛する女性によるコンテストだ。
ゴールド賞を受賞したワインは「Corazón loco」シリーズ2本と「Finca el Carril」シリーズ2本の計4本。 この受賞を機に、日本市場そしてアジア市場でも人気ワインとなることが期待されている。
女性たちによって選定されるワイン・コンペティション
この賞は、「輝く女性のワインを探して ! 」というスローガンのもと、ワイン業界で活躍する女性たちよって選ばれるというユニークなコンペティションで、「日本のワイン市場の活性化」、「日本の食卓に合うワインを探すお手伝いをする」、「ワイン業界での女性の活躍の場を広げる」という3つの目的で行われている。
受賞したイニエスタのワイン
「ボデガ・イニエスタ」のウェブサイトによると、「Corazón loco blanco」はワイナリーの中で最も若い白ワインで、ソーヴィニョン・ブランとベルデホという品種を使っている。今回は『白身魚や魚介類によくあう一本』としてゴールド賞を受賞した。
2本目の「Finca Carril Valeria」はシャルドネの白ワインで、 フランス産のオーク樽で四か月間熟成させたもの。こちらも同じくゴールド賞を受賞した。Valeriaという名前はイニエスタの長女の名前に由来している。
3本目の「Corazón Loco Selección(2013年)」はシラー、プチ・ヴェルド、テンプラニージョ、カベルネ・ソーヴィニョンの赤ワイン。「Boreal」というボデガ・イニエスタで採用しているイノベーティブな技術を用いて発酵をし、15日間にわたってマセレーションをされたもの。
4本目は「Finca el Carril Paolo Andrea(2012年)」。こちらも「Paolo Andrea」はイニエスタの息子の名前に由来しており、「ボバル」というスペインのマンチュエラ産のぶどうを使っている。 こちらも同じく「Boreal」という技術を用いられて発酵され、バランスの良い酸味とタンニンを味わえる一本だと言われている。
ボデガ・イニエスタのウェブサイト:http://bodegainiesta.es/en/