Netflix のオリジナル・ドラマとして大ヒットしたシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン2が10月27日に公開された。そこでは、ホーキンスの街で起こる不思議な物語の続編が描かれている。シーズン1はミステリー色が強かったが、シーズン2ではよりアクション色が強くなっている印象だ。
Netflix も大ヒットが見込めるシーズン2のプロモーションに意欲的に取り組んでおり、スペインでは人気司会者のレティシア・サバテルが「裏側の世界」に迷い込んでしまう動画をオフィシャル・トレイラーのひとつとして公開した。なかなかよいので日本でもこういたプロモーションを見てみたい気になる。
シーズン2を見る前のおさらいとして、この記事では『ストレンジャー・シングス』シーズン1のあらすじを紹介する。
『ストレンジャー・シングス』シーズン1のあらすじ
ウィルの失踪とエルの登場
『ストレンジャー・シングス』シーズン1の第一話では、物語全体をとおした二つのテーマである「正体不明の生物に遭遇して失踪したウィル(ノア・シュナップ)」と「エル(正式名称はイレブン。演じているのはミリー・ボビー・ブラウン)と呼ばれるミステリアスな少女の登場」が描かれる。
失踪前にウィルと『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をして遊んでいたマイク(フィン・ヴォルフハルト)、ダスティン(ゲイテン・マタラッツォ)、ルーカス(ケイレブ・マクラフリン)という親友三人は協力してウィルを探し始める。一方、ウィルの母親から通報を受けたホーキンス(街の名前)の警察署長であるホッパー(デヴィッド・ハーバー)も正式に捜査を始める。マイクたちはウィルの捜索中に森の中で一人の不思議な少女と出会い、マイクはイレブンと名乗るその少女を自宅の地下室にかくまうことを決める。彼女はあまり言葉を知らず、ほとんどしゃべらないのだが、マイクは彼女に「エル」というニックネームを付ける。
エルが不思議な能力を持っていることに気づきはじめるマイク。そして、偶然ウィルの写真を見たエルは「彼の居場所が分かる」と口にする。エルの超能力を目にしていたマイクは彼女の言葉を信用するが、ダスティンとルーカスの二人は彼女を信用できない。しかし、最終的には彼女を信用し、四人でウィルを探し始める。
「裏側の世界」の存在に気づく
ウィルの姉ナンシーの親友バーバラも失踪するなど奇妙な行方不明事件が続くホーキンスの街。謎が深まる中、警察のホッパーと四人の子供たちはそれぞれ別々の調査からホーキンス国立研究所が事件に関連していることに気づく。研究所のブレナー博士たちは研究所から逃げ出したエルを探し始める。
ウィルの生存を信じる母ジョイス(ウィノナ・ライダー)は電気をとおして息子と交信ができたと言い、家中に電飾をかざりつけて周囲からは気が狂ったと言われる。また、マイクの姉ナンシー(ナタリア・ダイアー)とウィルの兄ジョナサン(チャーリー・ヒートン)も失踪したバーバラを探し始める。
ウィルを探すマイクたち四人。同じく署長ホッパーとジョイス。バーバラを探すナンシーたち二人。三者がそれぞれ失踪事件を調べ始めることに。しかし、山中の採掘場でウィルの死体が見つかってしまう。
ウィルの死体が見つかったことでエルを疑い始めるマイクたち。しかし、エルは無線機をとおしてウィルの声をマイクに届ける。マイクは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をヒントにして「裏側の世界」の存在に気づき始める。
ウィルの死に疑問を持ったホッパーは安置所に赴き、ウィルの死体が偽物だったことを確認する。疑いが確信に変わったホッパーは、ホーキンス国立研究所に真相を暴きに行くが、研究所地下の壁に不気味な穴を発見したところで、何者かに昏倒させられてしまう。意識が戻ると自宅で寝ていたホッパーだが、天井に盗聴器が入っているのを見つける。
また、ナンシーとジョナサンはバーバラが失踪した森を探索しているときに「裏側の世界」へと通じる不気味な穴を発見する。穴の中に入ったナンシーは正体不明の生物に襲われるが、間一髪のところで元の世界に戻って危機を逃れる。
エルの超能力が明らかに
仮に「裏側の世界」に通じるゲートがあれば磁場に影響がでることをクラーク先生から聞いたマイクたちは、コンパスが指す方角が乱れていることに気づき、磁場に変化をもたらしているゲートを探しに行く。しかし、マイクたち三人を危険なゲートに近づけたくないエルは、超能力を使ってゲートの場所が分からないようにしてしまう。それをきっかけに喧嘩を始めたマイクとルーカスだったが、エルが超能力をつかったことでルーカスと喧嘩別れをすることに。
エルは、ゲートを開いたのは自分自身であり、そこには怪物がいることを思い出していた。
他の三人とは離れてひとりでゲートの場所を調査するルーカス。ゲートがホーキンス国立研究所にあることに気づき、研究所を監視していると、研究所から車が発進してエルたちが隠れるマイクの家に向かっていることに気づく。ルーカスからの連絡を受けたマイク、ダスティン、エルは間一髪で研究所の追手から逃れる。
ホーキンス研究所が、かつて幼い子供を使って怪しげな実験をしていたことを突き止めたホッパーとジョイス。ホーキンス警察署でナンシーとジョナサンと合流し、二人が怪物に襲われたことを聞く。その後、研究所員から逃げたマイクたち四人とも合流し、ついにそれぞれ独自に謎を追及していた三者がそろう。エルは自分が「裏側の世界」に行ってウィルを探してくると進言し、そのために必要な準備をするため全員でホーキンス中学校に忍び込む。
ウィルの救出、デモゴルゴンとの対決
全員は「裏側の世界」に行ったエルから、バーバラはすでに死んでいること、そしてウィルはまだ生きていることを聞く。ホッパーとジョイスはホーキンス研究所に忍び込むがすぐに ブレナー博士たちに見つかってしまう。ホッパーはブレナー博士と交渉し、エルの居場所を教える代わりに、ホッパーとジョイスの二人で「裏側の世界」に行ってウィルを救出してくることを認めさせる。研究所地下のゲートを通って「裏側の世界」に侵入した二人はウィルを発見し救出することに成功する。
ナンシーとジョナサンはバーバラの敵を討つため、ジョナサンの家に罠を仕掛けて怪物(以後、デモゴルゴン)をおびき出す作戦を実行する。怪物は血を嗅ぎつけて現れることに気が付いたのだ。作戦決行の直前にナンシーの恋人スティーブも偶然その場に来てしまい、そのまま三人でデモゴルゴンと対決することに。デモゴルゴンにダメージを与え、罠にかけることに成功した三人だったが、あと一歩のところで逃げられてしまう。
ホーキンス中学校に待機していたマイクたち四人だったが、ホッパーたちから居場所を聞いた研究所のブレナー博士たちがエルを捕まえにやってきてしまった。マイクたちは研究所の追手に囲まれてしまうがエルの超能力で追手を殺して一度は危機を逃れる。能力を使って消耗したエルは意識を失う。しかし、突然そこにデモゴルゴンが現れる。死んだ追手たちが流す血を嗅ぎつけてきたのだ。デモゴルゴンは追手たちを次々に殺し、ブレナー博士も殺されてしまう。マイクたち四人だけが生き残るも、デモゴルゴンに追いつめられてしまう。その時エルが意識を取り戻し、超能力でデモゴルゴンを消してマイクたちを助けるが、エルもまた同時に消えてしまう。
ホッパーたちに助けられたウィルは意識を取り戻すが、洗面所で「裏側の世界」で彼に寄生していたナメクジのような生物を吐き出す。
ホーキンスの町は元に戻ったのか、それとも…
エルを失ったものの、デモゴルゴンとの対決も終わり、ウィルの救出にも成功したマイクたち。一か月後、体調が回復し、元どおりの生活に戻ったウィルは失踪する前と同じようにマイクたちと四人で『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をして遊んでいる。
クリスマスの日に母ジョイスと兄ジョナサンと三人で食事をするウィル。洗面所にいったウィルは口から「裏側の世界」でウィルに寄生していたナメクジのような生物を吐き出す。そして、ウィルの頭にはフラッシュバックのように「裏側の世界」の光景が広がった。そして、ホッパーは誰もいない森の中に置かれた郵便受けにエルの好物だったワッフルを入れて去っていった。