早いものでスペイン代表MFダビド・シルバがマンチェスター・シティでプレーするようになってからもう7年も経つ。選手も監督も入れ替わりの激しいトップ・クラブに7年間在籍し続けているという事実が、なによりも彼のクオリティを証明している。今シーズンはこれまでの優等生的なルックスからまさかのスキンヘッドにイメチェンをして周囲を驚かせた彼だが、プレー面では絶好調でプレミアリーグの首位を走るチームの圧倒的な攻撃力を中盤のデ・ブライネとともに支えている。
現在の契約は2019年までだが、クラブとは契約更新について何か月も交渉を重ねているようだ。一部では契約終了後に故郷のラス・パルマスでプレーするという噂もあったが、どうやら現時点ではシルバにカナリア諸島に戻る気はないらしい。
故郷の家を売りに出したダビド・シルバ
スペインメディア『El Español』によると、シルバは故郷のカナリア諸島にある高級住宅を売りに出したようだ。この物件はビーチから200メートルほど離れたタウロという住宅街にあり、周囲にはゴルフ場などのレジャー施設が充実している。
同メディアによると、ダビド・シルバはサッカー選手になったころからこの物件を所有している。広い敷地内にいくつかの家を建てて、自分用の家以外は一般に売っていたのだが、この度その自分用の家を売ることにしたようだ。
報道にはこの物件の詳細も掲載されており、「こだわりが満載のミニマルな家」と説明されている。ちなみにお値段は1.1百万ユーロ(約1億5千万円)と高額。敷地はおよそ400平方メートルで、そのうち120平方メートル以上は庭が占めており、プライベート・ビーチもついている。
「開放感のあるキッチン、広めのリビングルームが3つ、バスルーム3つ、カナリア諸島の景色が見渡せる大きなクリスタルで彩られたホール、日当たりのよい部屋、2階にはバルコニー付き」
同紙はこのように説明しており、この他には車が4台入るガレージもついているという。
David Silva vende su villa de lujo de Canarias por más de un millón de euroshttps://t.co/sqwO8Q287R
Lo cuenta @Ane_OlaVallejo pic.twitter.com/Fdg8Wnhxz0— Jaleos El Español (@Jaleos_EE) October 15, 2017
カナリア諸島について。日本人とのつながり。
この地図の左下に赤く色づけられているのがカナリア諸島。スペイン領であるがスペイン本土があるイベリア半島からはだいぶ離れており、地理的にはアフリカの方が近い。
カナリア諸島には昨年日本代表MF柴崎岳が移籍したテネリフェ、現在ラ・リーガに所属するラス・パルマスといったチームの本拠地がある。ダビド・シルバのほかには、元スペイン代表のバレロン、ヘセ、ビトーロなどがこの地方の出身だ。柴崎は生活への適応で苦しんだと言われていたが、初の海外移籍、海外生活でカナリア諸島に行くのは実際にかなりハードルが高いと思われる。同じスペインでもマドリードやバルセロナといった都会に住むのとは適応の難しさが段違いだろう。
ダビド・シルバの母親は日系人だと言われているが、カナリア諸島はかつて日本のマグロ漁船の遠洋基地とされていた。いまではもう基地として利用されてはいないようだが、昔のマグロ漁船の乗組員の中にはそのままカナリア諸島に住みついた人もいるようだ。もしかすると、シルバのルーツにはそうした歴史が影響しているのかもしれない。