多くのアスリートは試合前に音楽を聴いている。試合前の興奮と不安を適度な状態に保つためだ。最高のパフォーマンスを出すためには心身のコンディションを整えることが必要で、音楽はその手助けをしてくれる。
レゲエ、ポップ、ロック、ラップ、民族音楽。聴かれている音楽の種類はユニフォームの数以上にバラエティに富んでいる。この記事では海外の現役サッカー選手12人が試合前に聴いている音楽を紹介する。
1) クリスティアーノ・ロナウド
サッカー界の二大スターの一人。レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドが好きなのはわりとクラシックなアーティストだ。エルトン・ジョン、フィル・コリンズ、ジョージ・マイケルが好みだという。3人中2人がゲイをカミングアウトした歌手であったため「やはりロナウドもゲイなのでは・・・」と訝しむ人もいたそうだ。
2) リオネル・メッシ
ロナウドと並ぶサッカー界の二大スターのもう一方。バルセロナでプレーするリオネル・メッシはクンビア(南米コロンビアをルーツとする音楽)が好きだと公言している。そして、その中でも好きなのはセルヒオ・トーレスだ。メッシから「好きなアーティスト」と言われて喜んだセルヒオ・トーレスは彼にささげる曲を発表している。
3) ネイマール
ダニ・アウベスとともに陽気で歌とダンスが大好きな選手として知られるのがネイマール。ネイマールはいつも音楽を聴きながら試合会場に現れるが、彼が好きなのは母国ブラジルの音楽だ。 ミシェル・テロの大ファンでもあり、彼のライブにゲスト出演して一緒に代表曲の『Ai se eu te pego』を歌ったこともある。
4) グリーズマン
ファンフランとともにアトレティコ・マドリードの「公式DJ」をしているのがグリーズマン。試合前には彼らが選曲した音楽をかけてチームメイトたちを鼓舞している。グリーズマンが好んで流しているのは「The Party Band」の曲で、レアル・ソシエダ時代と同様に、チームのアンセムとして利用しているようだ。
5) ビトーロ
今夏にアトレティコ・マドリードへの移籍騒動を起こしたビトーロは、自らの故郷カナリア諸島の影響を受けた音楽のファン。同郷のヘセと同じく、レゲエ風の音楽(伝統的なレゲエではなく、現代風にアレンジされたもの)が好きなようで、お気に入りの一曲はトニー・ディズの「Si te llego a perder」。
6) イニエスタ
イニエスタは母国スペインの音楽が好きで、特にお気に入りなのが「エストパ」だという。ただのファンではなく、ムニョス兄弟(エストパのメンバー)と仲が良いことでも知られている。
7) ガレス・ベイル
ガレス・ベイルはかなりの音楽好きで、特にイギリスのアーティストがお気に入りとのこと。以前のインタビューでは、家のテレビではほとんどスポーツか音楽しか見ないと話している。ウェールズのバンド「マニック・ストリート・プリーチャーズ」はウェールズ代表チームにささげる曲を発表しており、歌詞の中にはベイルやその他のプレイヤーの名前がでてくる。
8) ダビド・デ・ヘア
マンチェスター・ユナイテッドでプレーするスペイン代表GKのダビド・デ・ヘアは激しい音楽が好みのようで、好きなジャンルはメタルだという。お気に入りのアーティストは「スリップノット」。
9) シャビ・アロンソ
惜しまれながら昨シーズンで現役を引退したシャビ・アロンソ。彼は、以前チームメイトだったエステバン・グラネロと同じように、インディー・ロックが好きなのだという。お気に入りのバンドは「スピリチュアライズド」や「マイ・ブラッディ・バレンタイン」。
10) ズラタン・イブラヒモビッチ
ピッチ内外で唯一無二の存在感を見せるプレイヤーであるズラタン・イブラヒモビッチ。彼が好きなジャンルは意外にもレゲエだ。そして、お気に入りのミュージシャンは、レゲエの神様「ボブ・マーリー」とのことだ。
11) マルセロ
ネイマールを含め、ほとんどのブラジル人にとって音楽は人生になくてはならないもので、音楽に合わせて歌って踊ることが身体に染みついている。レアル・マドリードのSBとして活躍するマルセロも試合前にはいつも音楽を聴いているようで、ブラジル音楽はもちろん、ラップも好きなのだという。お気に入りのアーティストは「ケンドリック・ラマー」。
12) セルヒオ・ラモス
セビージャ出身で現在はレアル・マドリードのキャプテンを務めるセルヒオ・ラモス。彼は熱心なフラメンコのファンで、伝統的なフラメンコの存続にも力を入れている。レアル・マドリードのファンとしても有名なフラメンコ歌手のホセ・メルセと仲が良いことでも知られている。