アトレティコ・マドリードのFWアントワーヌ・グリーズマンは26歳にして、いまや世界有数のアタッカーとなった。ただ、多くのスタープレイヤーと同様に、彼にとってもここまでの道のりは決して簡単ではなかったようだ。
グリーズマンと彼女の出会い
フランスのマコンに生まれたグリーズマン。彼は13歳の時にスペインのレアル・ソシエダに移籍するために故郷を離れた。移籍先を探した時も、身長が低かったためになかなかチームが見つからずに苦労したらしい。若くして実家を離れて育つことになったグリーズマンだが、サッカー選手としてはメキメキと頭角を現し、ユースの各年代で注目されるプレーヤーに成長した。
グリーズマンとエリカ・チョペレナの出会いはふたりがユースの頃にさかのぼる。彼女はナバラ州の出身で、グリーズマンよりも一歳若く、その頃はサン・セバスチャンで教育学を学ぶ学生だった。彼女の住まいが近かったことから、チームで食事をするときに彼女としばしば会うことがあり、それが二人の出会いのきっかけとなった。グリーズマンのひとめ惚れだったらしいが、彼女と付き合い始めるまでに一年かかったそうだ。付き合い始めてからは彼女一筋で別れることはなく、次第にエリカはグリーズマンの人生にとって欠かせない存在になった。以前テレビのインタビューを受けたグリーズマンは「ピッチの中でも外でもベストをつくしているよ笑」と彼女との関係について語っていた。
ふたりの娘ミアちゃん
2014年にグリーズマンがアトレティコ・マドリードに移籍すると、エリカも彼を追って一緒にマドリードに引っ越し、新天地でプレーするグリーズマンを精神的に支えた。2016年には娘のミアちゃんが生まれ、ふたりは晴れて親となった。そしてついに、2017年6月15日にふたりは正式に夫婦となった。結婚式はトレドで行われ、数日後にグリーズマンはその時の様子をインスタグラムに投稿し「幸せいっぱいの道!」とコメント。
グリーズマン「彼女に頭が上がらない」
グリーズマンはインタビューで彼女について「(彼女には)頭が上がらない」とコメント。そして、次のように続けた。
「だって彼女はすべてをやってくれるんだ。家にはたくさんの仕事があるけど、全部彼女が管理している。たとえば家やクラブとの契約書なんかもね。僕は書類作りのことは忘れちゃったよ。でもそのおかげで僕はプレーに集中できる。それが良い結果に結びついていると思うよ。」
また、家のことや書類関係のほかにも、エリカは娘のミアちゃんがグリーズマンの休養を邪魔しないように気を遣ってくれるそうだ。「以前はよく、娘が夜中にお腹が痛いと騒ぎだしたり、寝つきがわるかったりするときがあった。そういう時にエリカは娘の面倒を見てくれて、僕が別の部屋でぐっすり休めるように気を遣ってくれたんだ。 試合でベストなプレーができるようにね。今は三人で一緒に寝ていて、ミアが起きたらキスしているよ。」とグリーズマン。
ただ、中には奥さんではなく自分で決めていることがあるようで、それは頻繁に変わるグリーズマンの髪型だという。
「たまに彼女が僕に他の髪型を勧めてくるんだ。ベッドの上で僕の髪型をいじって自分の好みに変えてくることがある。髪型によるんだけど、ヘアスタイルについては、彼女の意見を聞いてないかな。だいだい最初は彼女は僕の髪型が気に入らないんだけど、時間が経つと慣れてくるみたいだよ。」
結婚式の後、仕事などがあってグリーズマンはすぐにアメリカに向かったが、そのあとは家族三人で新婚旅行を楽しんだようだ。エリカはインスタグラムで旅行先の写真を投稿し、一人娘のミアちゃんが歌に合わせて踊っているのを見て夫婦で最高の時間を過ごしたとコメントしていた。